突然訪れる訃報の連絡。
小さい子供がいる家庭はお葬式に参列して良いのか、子供にどんな服を着せたら良いのか悩んでしまうことも。
この記事では子供がお通夜やお葬式に参列しても良いのかについてや、年齢別の服装、購入先9選、マナーなどを紹介していきます。
子供を連れてお葬式に行っても良い?
結論からいうと、子供を連れてお葬式に参列しても良いと言われています。
しかし当日いきなり赤ちゃんや小さい子供を連れて行くと非常識だと思われる場合もあるよう。
参列する場合は、小さい子供がいることを喪家も伝えておくと良いでしょう。
泣いてしまったりなどでうるさくなってしまう場合がありますが、喪家が了承すれば参列しても良いようです。
故人が近親者の場合
赤ちゃんの場合はお通夜や告別式などに連れて行かないほうがマナーと考える人が多いようです。
しかし故人が家族や親族の場合は参列しないわけにはいきませんよね。
- 故人が近親者の場合は、血縁者のみの参列でも良い。
- 子供が預けられるところがあれば預けて、夫婦参加でも良い。
故人に子供を可愛がってもらっていた場合は、最後に赤ちゃんの顔を見せたいという思いもあるでしょう。
その場合は喪家に子供を連れてお葬式に参列しても良いか、確認したほうが良いですね。
火葬場は故人と赤ちゃんが親しい関係である場合に参加可能。
火葬は2時間程度かかるため赤ちゃんを無理して連れて行かなくても良いと言われている。
子供の様子に問題ない場合は、参加してもOK。
生後1ヶ月未満の赤ちゃんは外出を勧められておらずお母さんの体調も万全ではないため、近親者の葬式だとしても欠席しても失礼にならないと言われています。
故人が親族でない場合
赤ちゃんや子供と故人が親族でない場合は、子供連れの参列を避けた方が無難だと言われています。
しかし喪家に了承を得ている場合は、参列しても良いとされているようです。
故人に子供を可愛がってもらっていた場合は、子供連れで参列したいという思いもあるでしょう。
その場合は、喪家に確認しておくのが良いですね。
子供連れの葬式のマナー
まだ歩けない赤ちゃんや小さい子供を連れてお葬式に参列する場合、お子さんから目や手を離せないことも多いですよね。
ここからは子供連れでのお葬式のマナーについて紹介していきます。
座る席は出入口付近に
葬儀は時間が長くかかるので、小さい子供がグズってしまった場合は子供と一緒に退席しても問題はないようです。
お子さんがグズってしまう可能性がある場合は、すぐに退席できるように出入口付近の席に座るのが良いでしょう。
お焼香は抱っこしたままでも
お焼香は、このような方法で行うと良いと言われています。
- 子供を抱っこしている場合、夫婦が入れ替わりでお焼香を行なう。
- 他に子供を見ていてくれる方がいれば預かってもらう。
お子さんを抱っこしたままでもお焼香をして問題ないようですが、子供に煙が当たらないように気を付けましょう。
また両手を合わせることができない場合は片手でも良いようですし、頭を下げるだけでも問題ないよう。
故人に対して心を込めて見送る気持ちが大切ですね。
葬式場の設備を確認
お子さんが小さいとおむつ替えや授乳・着替えが必要になる場合も考えられます。
そういう場所があるかどうか、葬儀する場所に確認しておくと安心ですね。
そして葬式場では、このようなグッズを使用しても問題ないようです。
- ベビーカーを使っても良い
- 抱っこ紐を使用しても良い
またお菓子や音の鳴らないおもちゃなど、お子さんの気が紛れる物があると良いかもしれませんね。
ちなみに私はハイハイン・たべっ子BABY・ぬいぐるみ・飲み物・水の入ったペットボトル(遊び用に)などを持って行きました。
喪服って何?
葬儀では故人を偲ぶ気持ちを表すために、喪服(黒や薄墨色の衣服)を着用することがマナーとされています。
喪服には正喪服・準喪服・略喪服があり、それぞれこのように言われています。
正喪服は黒の正礼服で、喪主や遺族が着用するもの。
男性は紋付の和装や黒のモーニングコート。
女性は漆黒のワンピースやスーツなどのフォーマルウェア。
準喪服は黒の準礼装で喪主や遺族、参列者も着用する一般的な喪服。
男性はブラックフォーマルなどの洋装。
女性はブラックフォーマルの洋装や地味な色の和装。
略喪服はお通夜や法要、お別れ会などの参列者が着用する略礼装。
男性はダークスーツ。
女性は暗めのワンピースやスーツ。
しかしこれらは大人に適用するマナーで、子供の服装には別のマナーが存在します。
葬式で着る子供の服装を年齢別で紹介
万が一に備えてブラックフォーマルや喪服を用意しておくと安心ですが、成長期である子供用の服を大人と同様に用意してはおけないですよね。
しかし子供であっても場面に応じた服装を心がけるのが大切です。
不幸を予測することは難しいですし、万が一に備えて買っておいても「いざという時に小さくなっていて着れない」なんてこともあり得ます。
しかしTPOに合わせた服を持っていた方が良いため、もしものために購入できる場所を見つけておいたり持っておくと安心かもしれませんね。
ここからは年齢別に子供の服装を紹介していきます。
①乳児
おむつ替えが必要であったり、服を汚してしまう可能性のある乳児。
赤ちゃんの場合は過剰にマナーを意識しなくても問題ないようで、一番は赤ちゃんが快適に過ごせる服装を選ぶのが良いでしょう。
【色】黒・白・紺・グレーなどのダークカラーなどの服やロンパース(ない場合はベージュや淡い色でも良い)
【靴下】履いた方が良い
【靴】履かなくても良い
服が汚れてしまい着替えが必要になることもありますので、何着か持っていると良いかもしれません。
特に乳児・未就学児は成長期によりすぐ服が着られなくなるため、普段着られるような服を購入すると無駄にならないかもしれませんね。
②未就学児
保育園や幼稚園などで制服がある場合は制服で良いようです。
制服がない場合は、このような服装が良いでしょう。
【色】黒・白・紺・グレーなどのダークカラー(ない場合はベージュでも良い)
【上】ポロシャツ・襟付きのシャツ・襟付きのブラウス
※夏は半袖でも良い
※女の子はダークカラーのワンピースでも可(リボンやフリルが目立つものは避けた方が良い)
【下】ズボンやスカート
※男の子は夏は短パンでも良い
※スカートはできるだけ丈の長いものを選ぶ
【靴下】無地
※女の子は黒や白の無地のタイツを履いても良い
【靴】ローファーやスニーカー
※光ったり音が鳴るものはNG
もし着られそうならダークカラーのジャケットやベスト・カーディガンなどを着用しても良いでしょう。
- 服はワンポイントや飾りの少ないものを選ぶのが良い
- 男の子は無理にネクタイをつけなくても良い
- 寒い時にコートを着る場合は黒や紺などを選ぶと良い
おむつをしている場合は、おむつ替えしやすい服がオススメです。
喪服を売っているお店は少ないため、喪服に近い服装であったりダークカラーな服装で良いと言われています。
③小学生
制服がある場合は制服で良いようです。
制服がない場合は、このような服装が良いでしょう。
【色】黒・白・紺・グレーなどのダークカラー
【上】襟付きシャツや襟付きブラウス
※女の子はダークカラーのワンピースでも可
※ブレザーやカーディガンなどがあれば着用。
【下】ズボンやスカート
【靴下】黒や白などの無地のもので、ふくらはぎ丈やひざ丈の長さが良い
※くるぶし丈やルーズソックスはNG
【靴】ローファーやスニーカー
ベルトをつける場合は、飾りのない黒いものが良いでしょう。
寒い時にコートを着る場合は黒や紺などを選び、皮や毛皮の使われている物は避けた方が良いようです。
④中学生~高校生
学校指定の制服は正式な礼服となるため、お通夜やお葬式で着ても問題ないようです。
制服がない場合は、このような服装が良いでしょう。
【ジャケット】ダークカラーのブレザー
※女の子はカーディガンでも可
【上】白の襟付きシャツ・白のポロシャツ・白の襟付きブラウス
【下】黒・紺・グレーなどのズボンやスカート
※女の子はダークカラーのワンピースでも可
【靴下】黒や白などの無地のもので、ふくらはぎ丈やひざ丈の長さが良い
※くるぶし丈やルーズソックスはNG
【靴】ローファーや白のスニーカー
ベルトをつける場合、飾りのない黒いものが良いでしょう。
寒い時にコートを着る場合は黒や紺などを選び、皮や毛皮の使われている物は避けた方が良いようです。
服装で気を付けること
お葬式で着用するもので気を付けたいことを紹介していきます。
- デニム生地はNG
- 目立つ柄やキャラクターが入ったものは避ける
- 光沢のある生地は避ける
- サンダル・ブーツ・音が鳴る靴は避ける
- リボン・毛皮・金具があるアクセサリーは避ける
- バッグは持ち込まず、ハンカチやティッシュはポケットに入れる(子供はバッグを置き忘れる可能性があるため)
お葬式は長時間かかるため、お子さんにとってあまり負担にならない服装にするのが良いでしょう。
子供の髪型は?
お子さんの髪型は、このようなのが良いようです。
- 清潔感あるように
- 男の子は髪が目や耳にかからないようにする
- 女の子は髪が長ければ耳より下の位置でまとめる(ヘアゴムは黒いものを選ぶと良い)
清潔感があればあまり過剰になりすぎなくても良いでしょう。
持って行くと安心アイテム
乳幼児の場合は、退屈になってグズってしまう可能性も。
そうなった時のために、普段から使用している「あやすもの」を持って行くと安心です。
お葬式に持って行く時は、黒いバックに入れると良いでしょう。
- おもちゃ
- 絵本
- お菓子
- ジュースなどの飲み物
また授乳や着替えをすることもありますよね。
授乳ケープや予備の着替えなどを持って行くと安心です。
子供の喪服の購入先9選
子供の喪服を販売しているところは非常に少ないです。
そして成長期の子供の喪服は、買っておいても着たい時にはサイズが合わないなんてことも。
前に紹介したように、子供に関してはブラックフォーマルや喪服でなくても良いと言われています。
ここからは子供の喪服になりそうな服の購入先を紹介していきます。
①西松屋
子供用品店では低価格で人気の西松屋。
ベビーから中学生が着られるくらいのサイズ(60~160cm)が置いてあります。
襟付きシャツやしっかりした生地の黒ズボン、女の子のダークカラーワンピースなどを置いてある店舗もありますが、本格的なフォーマル服は取り扱っていないようです。
値段の参考はこちら。
- 襟付きシャツ:1300円~1500円程度
- ズボン:700円~900円程度
女の子用のタイツや黒・白の靴下も販売しています。
店舗によってはネクタイやサスペンダーが置いてあるところも。
②バースデイ
低価格帯の商品が置いてある「しまむら」系列の子供用品店であるバースデー。
入学式や卒業式などのイベントがないと、本格的なフォーマル服は置いていないようです。
女の子用のタイツや黒・白の靴下の販売はありますので、小物を揃えるには良いかもしれません。
③アカチャンホンポ
品数が豊富で、子供用品店で人気のあるアカチャンホンポ。
フォーマル服を置いてある店舗も。
値段の参考はこちら。
普段も着られるような服が豊富なため、ロンパースやズボン・スカートを選べるかもしれません。
西松屋やバースデーに比べたら少し価格が高めです。
④ユニクロ
シンプルでベーシックなデザインの服を多く取り扱っているユニクロ。
値段の参考はこちら。
しかしズボンはストレッチ素材が多いため、しっかりした服を求めている方は合わないかもしれません。
サイズは小さいものから大人が着られるくらいのサイズが置いてあったり、店舗数が多いためいざという時に購入しやすいでしょう。
⑤GU
シンプルなデザインの服を取り扱っているGU(ジーユー)。
しかしカジュアルな服が多く素材もやわらかいものが多いため、しっかりした服を求めている方は合わないかもしれません。
店舗数が多いので「すぐに買いたい!」という時には良いかもしれませんね。
⑥無印良品
シンプルでベーシックな色を取り扱っている無印良品。
しかし小さいサイズのシャツやワンピースなどを取り扱っている店舗が少なく、小さいサイズの服も少ない印象。
タイツや黒・白の靴下などは購入できそうです。
⑦H&M
最良の価格でファッション性を提供する海外のファストファッションであるH&M。
小さいサイズから大きめサイズまで豊富で価格もリーズナブルなため、気に入った服が手に入る可能性が高いです。
⑧イオン
イオン直営の専門用品を販売しており、フォーマル服が置いてあるところも。
値段の参考はこちら。
男の子向けのジャケットや女の子向けのワンピースの取り扱いもあるようです。
サイズは80cmから置いてあります。
価格は少し高めですが、しっかりした服をお探しの方は良いかもしれません。
⑨その他ブランド服
入園入学用として人気の高いブランド服店舗。
他店舗に比べたら、価格は高いよう。
例えばこちら。
- ミキハウス
- コムサイズム
上品なデザインや無地のジャケット・ワンピースの取り扱いがある店舗も。
ネクタイやアクセサリーなどの小物も置いてあることが多いようです。
しかし普段着としては着られないためお受験や入園入学、結婚式の予定があって何度か着る機会がある場合は購入しても良いかもしれません。
乳児や未就学児のサイズはないことが多いようです。
まとめ
子供がお通夜やお葬式に参列しても良いのかについてや、年齢別の服装、購入先9選、マナーなどを紹介してきました。
どんなに厳粛な場であっても小さなお子さんは静かにしていられないことの方が多く、そのような場に参加することを悩んでしまうこともあるでしょう。
気を遣ってしまう親御さんも多いかと思いますが、心を込めて故人を見送りたいですね。
コメント