親になり初めて体験する子どもの予防接種。
自分が子供の頃はどうだったのだろうと記憶にない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではBCGの予防接種を受ける時期や持ち物、服装などについて紹介していきます。
BCGとは?
BCGとはBacille Calmette-Guerin(カルメットとゲランの菌)の頭文字を取ったもので、結核を予防するために接種するワクチンだそうです。
結核は大人から子どもへ感染することも少なくない病気で、結核菌の感染で起きる病気から守るためにBCGの予防接種があるんだとか。
- 結核に対する免疫は母親のお腹の中でもらうことができないため、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配がある。
- 乳幼児は結核に対する抵抗力が弱いため、全身性の結核症にかかったり結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性もある。
そのため国から「重症になりやすい乳幼児期の結核を防ぐために、生後1歳までに受けること」とされているようです。
BCGはどんなワクチン?
乾燥BCGワクチンと言い、生ワクチンを使用しているようです。
- 接種回数は1回
- BCGワクチンを経皮用接種針で、上腕外側2カ所に接種
左上腕部にワクチンを垂らし、その上からハンコのような形をした注射針を強めの力でグッっと押しつけて注射します。
注射は左上腕部に2カ所続けて行いますので、お子さんはその間泣いていることが多いようです。
BCGを接種するにあたり注意すること
ステロイド薬(副腎皮質ホルモン剤)の軟膏などを普段から使用している場合は、接種前日から両腕上腕部(肘から上)に塗ってはいけないようです。
理由は、BCGワクチンの効果を失わせるからのよう。
またプロトピック軟膏・保湿クリーム・ワセリン等も塗らない方が良いとされています。
もし使用している場合は、予防接種を受ける前にかかりつけの医師に確認した方が良いようです。
また、使用してはいけない期間についても自治体や医師に確認したほうが良いでしょう。
BCGはいつ受ける?
BCG予防接種は「1歳に至るまで(1歳の誕生日の前日まで)に受けること」とされています。
平成24年度までは生後6カ月に至るまでに接種することになっていたようですが、平成25年度以降は生後1歳に至るまでの間に接種することに変更されたよう。
推奨される時期があるようですが、結核の発生状況により乳幼児が結核に罹るリスクは変わってくるため地域の実情に応じ、それ以前に接種を行う場合もあるそう。
そのため、自治体の案内に従って接種を受けることが大事なようです。
また地域によっては予防接種を実施する日程や会場が決められているため、確認の必要があります。
BCG予防接種は費用がかかる?
公費負担のため費用は無料となっています。
ただし1歳の誕生日以降は任意接種となり、全額自己負担になるようです。
長期にわたり療養を必要とする疾患等で、対象年齢内で接種が受けられない場合は自治体に事前に連絡した方が良いでしょう。
何を持ってく?持ち物一覧
BCG予防接種には、こちらの持ち物を忘れずにしましょう。
- 母子健康手帳
- BCG予防接種予診票
注射接種後は薬剤が乾くまで10分程度、腕が何にも触れないよう動かずに待つことになります。
そのためお子さんをあやすアイテム(おもちゃなど)があるといいかもしれませんね。
どんな服装が良い?
BCGワクチン接種後は薬剤が乾燥するまで(10分程度)、洋服が触れないようにする必要があるようです。
乾かないうちに衣服を着てしまうと、不完全な免疫となる場合があるからのよう。
そのため上半身は裸になるよう現場で案内されます。
服装は脱ぎ着しやすいものがベスト
※お座りできる場合は頭から着られる服でも問題ないですが、すぐに脱ぎ着できる「前開きの服」の方が楽です。
すぐ脱ぎ着できた方が、お医者さんや後ろにいる方を待たせなくて済むのもメリットです。
自治体によっては、ノースリーブを着て腕が出ていても服を脱ぐことがあるようです。
また自治体によっては紫外線に当たらないように長袖が推奨されているところもありますので、案内を確認する必要があります。
まとめ
BCGの予防接種を受ける時期や持ち物、服装などについて紹介してきました。
- 持ち物は、母子手帳とBCG予防接種予診票
- 服装は、すぐに脱ぎ着できる前開きの服がオススメ
予防接種で大泣きするお子さんをなだめるのは大変だと思いますが、頑張って乗り越えましょう。
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